先日ブログの読者さんから、質問を頂きました。
『ナデシコとスプレーカーネーションの違いって何ですか?』 今日は、こちらのご質問にお答えします!
早速ですが下の写真、ピンクと赤色の花を見て下さい。
花も葉っぱもそっくりですよね?
これでは、確かにネームプレートがついていなければ
どちらがスプレーカーネーションでナデシコなのって見分けがつかない!
それもそのはずで、どちらも 植物学上は「ナデシコ科ナデシコ属」実は分類上は同じ花なんです。
👆大きな1輪咲きのカーネーション、
こちらは、生花市場では、スタンダードタイプと呼んでいますが、
この一般的なスタンダードカーネーションもナデシコの仲間なんです。
というのも、
カーネーションは、キク、バラと共に
日本の三大切り花と呼ばれるほど出荷量の多い花なんです。
…ということで、
流通上、市場での取引が分かりやすいという売り手のための分類の仕方で
流通量の多いカーネーションをナデシコから分類させているといった理由からなんですって!
そもそも、ナデシコ系同志の交配はとても簡単なんだそうです。
だから、改良が盛んで、たくさんの品種が出回っているのですよね。
さらに市場の種類を見ていると、
一重咲きの もともとのナデシコ(カワラナデシコ等)の花姿に近いものは
ナデシコと名前が付いています。
日本に自生しているカワラナデシコ、ハマナデシコ、ヒゲナデシコなどもナデシコとして切り花で流通してます。
ナデシコとカーネーションを交配させた品種などは、スプレーカーネーションと名前がついているものが多いかなと言った印象です。
こちらのタイプは👆 スプレーカーネーションって分かりやすい。ピアフという名前のスプレーカーネーションです。
現状では、市場のプロの卸の皆さんもお花屋さんも、ぱっと見どちらがナデシコと即答できない位たくさん品種が増えています。
どちらも、もともとはナデシコ。両者とも長持ちして可愛い花です。
お店で見かけたらチェックしてみてはいかがでしょうか?